高齢者に3つのワクチン

私も高齢者の一人なので、タイトルが気になって読みました。

50歳すぎたら…「3つのワクチン」打つべき順番
今、クリニックを受診する38℃以上の発熱患者のほとんどは、コロナウイルス感染症だ。かと思うと、インフルエンザの患者さんもちょこちょこ交じってくる。今シーズンは特に、この2つの感染症をあらゆる手を尽くし…

記事には、高齢者に勧められるコロナ、インフルエンザ、帯状疱疹の3つのワクチンについてのお勧めスケジュールが書かれていました。

医師である記事の筆者は、次のスケジュールを勧めていました。

【受診①】
不活化の帯状疱疹予防ワクチン1回目+コロナとインフルワクチンの同時接種

【受診②】2カ月後 
不活化の帯状疱疹予防ワクチン2回目 (+コロナとインフルワクチンの同時接種※)

※として、次が添えられていました。

受診①でコロナやインフルワクチンを打たなかったら、受診②の際にいっぺんに打てばいいし、コロナとインフルを①と②に分けて打ってもいい。

スケジュールの理由として、次の説明が書かれていました。

ワクチンには、生きた病原体そのものが入っている生ワクチンと、そうでない不活化ワクチンの2種類がある。ワクチン接種間隔の基本的ルールは、「生ワクチン同士は28日間隔」とされている一方で、「不活化ワクチン同士や、不活化ワクチンと生ワクチンでは、接種間隔を空ける必要はないし、同じ日に接種することも可能」となっている。

ワクチンの中でも、筆者は帯状疱疹のワクチンの重要性を述べています。初期の診断が難しく、診断・治療が遅れると重篤な後遺症が残る場合もあるためです。

帯状疱疹のワクチンについて、筆者は次の見解を述べています。

帯状疱疹予防ワクチンは2種類あるが、私のお勧めは生ワクチンではなく、迷わず不活化ワクチンの「シングリックス」だ。帯状疱疹を予防する効果がより高い。

接種後1年目の予防効果は、生ワクチン70%程度、シングリックス97%と、生ワクチンもそれなりに健闘してくれる。だが、接種から3年後には、生ワクチンの予防効果は40%以下に低下してしまう。

ただし、不活性化ワクチンは費用負担が大きく、2回で5万円前後だそうです。それについて筆者は次のように書いています。

不活化ワクチンは、2回接種で5万円前後と、費用が高いと敬遠される方も多い。ただし10年は効くと考えると、月々400円程度の負担でしかない。また自治体によっては帯状疱疹予防ワクチン費用の補助があり、それを利用すれば月々200円程度の計算だ。

接種時期は、10月がお勧めと書かれていました。

これらのワクチン接種は任意ですし、接種も自己判断ですので、皆様にはご自身の状況からご判断いただければと思います。

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