フルーツたっぷりの朝食

偶然に次の記事が目に留まり、タイトルに「」となって読み始めました。

「果物と野菜のスムージー」は最悪の朝食…糖尿病専門医が「バターたっぷりのチーズオムレツ」を食べる理由 「フルーツたっぷりの朝食」は健康リスク大
健康で過ごすためには、どのような食生活を心がければいいのか。北里大学北里研究所病院糖尿病センター長の山田悟さんは「朝食にフルーツをたくさん食べる人がいるが、じつは果物に含まれる果糖は、他の糖質よりも健康リスクが高い。お昼に強い眠気に襲われた...

身心のことを書いた記事を読む際、私は必ず著者のプロフィールを確認します。ネットには様々な記事が散乱していますから、読もうとする記事が信頼できるものかどうかを判断する一つの手段だからです。

上記事の筆者は山田悟さんという方で、プロフィールに「北里研究所病院 糖尿病センター長」とあり、次が書かれていました。

1970年生まれ。94年慶応義塾大学医学部卒業。2013年(一社)食・楽・健康協会を設立。ロカボ=ゆるやかな糖質制限を提唱し、企業に対して啓発活動を行うなど、日本人の健康増進のために日夜活動中。著書に『糖質制限の真実』『カロリー制限の大罪』(いずれも幻冬舎新書)などがある。

プロフィールから、著者は医師であり糖質に関しては専門家であることがわかったので、記事は信頼できるものとして読み始めました。(記事には山田悟『糖質疲労』(サンマーク出版)の一部を再編集したものです。という注釈がありました)

記事には、果糖たっぷりのフルーツを朝食に摂るリスクについて、次が書かれていました。

確かに果物はビタミンや食物繊維を摂取するのによい食材ですが、それらは野菜でも摂取することが可能な栄養素です。果物には果糖をはじめとする糖質が豊富に含まれているのが問題です。よくおいしさの印のようにして記載される「糖度○%」という言葉は、その果物100gの中に○gの糖質が含まれているという意味です。

果物に多く含まれる果糖は体内で中性脂肪に変わり、肥満や脂肪肝を引き起こしやすく、血糖値を下げるホルモン・インスリンのはたらきを弱めることが報告されています。長期的に見たとき、高濃度で果糖が含まれる果物をふんだんにとる食習慣は、脂肪肝や脂質異常症や糖尿病を発症させるリスクになるのです。

果物が血糖値を上げにくい食品とされていることいついては、次が書かれていました。

食べた直後の血糖値測定では、果糖ではなく血中のブドウ糖の濃度が測られるので、直接的にはさほどの血糖値の上昇はみられません(摂取した果糖の10~20%分だけ)。そのため果糖を多く含む果物は全般的に「血糖値を上げにくい食品(低GI食品)」と言われるのです。

これは短期的な現象であり、やがて、脂質異常症や脂肪肝のみならず高血糖を生みます。朝フルーツは、決してヘルシーな習慣とは言えないのです。果物=健康というイメージは、かつてのビタミンB1不足による脚気かっけの影響でしょう。現在では、果物を過量に食べてしまうことは金どころか「禁」なのです。

そして、次が続いていました。

果糖はブドウ糖以上にたんぱく質と結合する糖化反応(『糖質疲労』(サンマーク出版)の「糖質疲労で『老化』はこう進む」の項参照)を起こしやすく、ブドウ糖やでんぷんといったほかの糖質よりも心臓病など、健康上のトラブルにつながる可能性も指摘されています。

果糖について書かれた記載を読み、私は果糖に対しての認識が変わった思いです。

望ましい朝食については、次が書かれていました。

食後高血糖・血糖値スパイク予防の視点から望ましい朝食は、「糖質控えめ、たんぱく質と脂質を十分に(ふんだんに)」ですが、このメニューはまさにさかさまの発想。食べ続けたら太りやすくなり、糖質疲労や血糖異常のリスクが高まります。

そして、筆者の朝食が書かれていました。

私は家族とともにロカボ(ゆるやかな糖質制限)を実践していて、1食の糖質量は20g以上40g以下を意識しているのですが、暁現象を考慮して、朝食では私も妻も糖質をギリギリ20gにしています。

そしてたんぱく質と脂質を十分にとります。朝食でたんぱく質と脂質を十分にとっておくと、その後、一日中、血糖値が上がりにくくなり、消費エネルギーが増えるからです。

ある休日の朝食メニューが次だそうです。

・チーズたっぷりオムレツ(1人前に「卵3個」使用)
・ツナサラダ(オリーブオイルをたっぷりかけて)
・ブランパン(バターはたっぷり)
・無糖、高脂肪タイプヨーグルト(人工甘味料をかけてかき混ぜます)
・ナッツ
・コーヒー(生クリーム入り)

明らかにハイカロリーに思える上メニューについて、次が書かれていました。

このような食習慣で内臓脂肪が増えることも、血中コレステロールがハネ上がることもありません。逆に血糖値や中性脂肪値は下がり、食後の眠気から解放され、パフォーマンスが向上することでしょう。

記事の最後は次の文面でした。

朝食でこそ意識すべきなのが、「糖質控えめ、たんぱく質と脂質はしっかりと」です。

朝はお忙しいという方は、ゆで卵、チーズ、ナッツなどを常備するとよいでしょう。

朝食に時間のとれる方であれば、サラダの上に缶詰のツナを載せたり(さらに、マヨネーズ、オリーブオイルもお好みで好きなだけかけます)、ベーコン入りの卵焼きを焼いたり、バター・チーズたっぷりのオムレツもよいでしょう。

こうした「糖質控えめ、たんぱく質と脂質はしっかりと」の朝食であれば、スムージーを最後に飲むことで、安心して楽しめる、食後高血糖(糖質疲労)を招かない朝食となるでしょう。

私の場合、朝食にゆで卵とチーズは摂っていますが、バターたっぷりのオムレツは胃に重いような気がするので、もう少し考えて何かを加えようと思いました。

皆様の朝食はいかがでしょうか。

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