次の記事を読みました。
記事の冒頭に次が書かれていました。
3月は厚生労働省が主唱する「自殺対策強化月間」。我が国の自殺死亡率(10万人当たりの自殺者数)は主要先進7か国の中で最も高い水準です。
記事には、自殺を思いとどまったサラリーマンの事例が書かれていました。
著者は精神科産業医なので、二つの事例ともサラリーマンの男性のケースが書かれ、二例とも自殺を思い留まった理由は家族の顔が思い浮かんだことでした。
記事に次が書かれていたことで、私はいじめによる自殺の場合はどうなのだろうかと思いました。
自殺に追い込まれていく過程で当事者自身が、だれかへの相談や受診が必要だと気づくのは難しいとされています。メンタル不調になると、視野が狭くなり、思考停止に陥ることが多いからです。だからこそ職場関係者や家族の気づきが大切です。ただ、ご紹介したいずれの例も周囲の気づきはサポートのきっかけになりませんでした。それでも自殺が防止できたのは、いずれも家族との「絆」の力だと思います。
それで若い層の自殺が気になって検索したところ、一番最近のデータが令和4年でした。
令和4年の自殺の原因・動機の項に次が書かれていました。
さらに年齢階級及び原因・動機別の自殺者数をみると、ほとんどの年齢階級(総数及び男性の「~19歳」以外)で「健康問題」が多く、特に「70~79歳」は総数で2,491人であった。「健康問題」に次いで多いのは、男性は「経済・生活問題」であり、特に「50~59歳」が1,091人と多かった。また、女性は「家庭問題」であり、「50~59歳」が383人と多かった。
19歳以下の場合、データによると一番多い自殺の原因・動機が学校問題であることに心が痛みます。
サラリーマンで精神産業医が関わることができる状況とは異なり、学校問題の場合、どうしたら思い留まらせることができるのでしょう。
今は春休みの学校が多いのではないかと思います。
休み中、そして春休み明けにも悲しい報道がないことを祈るばかりです。