音読が自律神経に影響を与えるという認識が今まではなかったため、興味深く次の記事を読みました。
記事の冒頭に次が書かれていました。
「音読で疲労が回復する」と聞いたら、どう思いますか?にわかには信じがたい話だと思うかもしれません。でも実は、科学的根拠がちゃんとある話なのです。自律神経研究の第一人者小林弘幸氏の著書『1日1分で自律神経が整う おとなの音読』より、疲労回復や不眠の改善に効果的な「大人のため」の音読のコツを4つご紹介します。
記事にはまずコロナ生活の影響で声を出す機会が減ったこと、それにより自律神経の乱れが生じ、疲れやすい体になっている人が多いと書かれていました。
それにより音読が勧められているのですが、その理由として次が書かれていました。
音読によって自律神経が整う理由は大きく2つです。1つは、自分の声を聞くことで、客観的に自分のバランスを把握できるから。もう1つは、音読自体にリラックス効果があるからです。
音読によって声を出し、自分の声を聞き、リズムのよい呼吸をすると、セロトニンという脳の興奮を抑えるホルモンが分泌され、自律神経がリラックス(副交感神経が優位な)状態へと切り替わります。
自律神経がバランスを取る上では、興奮(交感神経が優位な)状態も必要ですが、とかく働きすぎ、ストレスを抱えすぎな現代人にとっては、このリラックス状態をどう意識的につくり出すかが極めて重要です。
そして、音読のコツとして次の四つが挙げられていました。
① まず、音読する前に、深呼吸をする
② ゆっくり読む
③ 口角を上げて大きな声で読む
④ 感情を込めて読む
①の深呼吸には次の説明がありました。
音読の前に、深い呼吸でリラックスした状態をつくりましょう。コツは鼻から3秒吸い、口から6秒吐く「1:2」のリズムです。これを1分程度行うことで、副交感神経の働きが高まります。背筋を伸ばして、上を向いて行うとさらに効果的です。
②には次が書かれていました。
3〜5分程度で読み終わるような文章を用意して、普段よりもゆっくりと読みましょう。そうすることで、自然と呼吸が深くなり、リラックス状態をつくりやすくなります。
③には次が書かれていました。
音読の際に意識してほしいのが、口の形です。口角を上げて読むよう意識しましょう。少し口角を上げるだけでも、副交感神経が刺激されます。口はできるだけ大きく開けて、一音一音はっきりと発音しましょう。少し大げさなくらいがちょうどいいです。また、周囲の迷惑にならない範囲で、できるだけ声も大きく出しましょう。
④には次が書かれていました。
自律神経を整えるための音読においては、泣ける話、クスッと笑える話、恋でドキドキする話など、できるだけいろいろな感情を込めやすい文が「いい文」です。ぜひ自分なりの感情を込めて読んでみてください。声や呼吸に自然な抑揚がつくだけでなく、ストレス値の減少にも効果的です。
私はコロナ禍中でもそれ以前と声を出す機会が減ってはいないのですが、気圧や気候の影響を受けて自律神経失調を起こしやすいため、この音読を実行してみようと思いました。
以前より疲れやすくなったと感じていらっしゃる方は、音読をお試になってみてはいかがでしょうか。
自律神経に関しましては、このサイト内の自律神経と呼吸なども参考になさっていただければと思います。