次の記事を読みました。
記事の冒頭に次が書かれていました。
睡眠時間には季節変動があります。一般的に夏よりも冬の方が睡眠時間は長くなりますが、これは日照時間が短くなることと関係しています。日の出の時刻が遅くなるため、睡眠リズムが遅れ気味になって起床がつらくなる経験をお持ちの方も多いでしょう。
寒くなると起床時に温かい布団から出るのが辛いのは、私は部屋が寒いためだと思っていたのですが、記事を読み、日照時間の影響もあることを知りました。
手足の冷え、特に足が冷えていると睡眠が妨げられることをご存じの方はいらっしゃると思いますが、記事では手足の冷えが原因で脳の温度が下がらないと、寝つきが悪くなったり深い睡眠が得られなくなることが書かれていました。
私たちの脳の温度(脳温)は体内時計の指令に従って一日の中で1℃ほど変動します。脳温がもっとも高くなるのは、ふだん寝つく時間の2時間ほど前です。就寝前に脳温が低下し始め、睡眠中に降下を続け、明け方に最低になります。
この夜間の脳温の低下と睡眠(特に深いノンレム睡眠)との間には深い関係があり、何らかの原因で脳温がうまく低下しないと寝つきが悪くなったり、深いノンレム睡眠が減少したりします。
脳温が低下できなくなる原因としてもっとも多いのが、手足の血行不全です。体内には熱を産生する機能(代謝や筋肉の収縮)はありますが、冷蔵庫のように体を冷やす機能はありません。
睡眠の質を向上させるための冷え対策として、精神科医で睡眠専門医でもある記事の筆者は、就寝前に靴下を履くこと、入浴、リラックスタイム、電気毛布、湯たんぽ(最近は電気湯たんぽもあるそうです)などを勧めています。
良い睡眠を得るためには手足の冷え対策が大切ですが、筆者は温めすぎは良くないと述べています。
ただし、ふとんの中の温度を高くしすぎるのは問題です。先述の通り、睡眠中は明け方まで皮膚からの放熱が続きます。ふとんの中の温度が高すぎると、皮膚表面からの放熱がむしろ妨げられてしまいます。
手足が十分に温まって血行が良くなったら、ふとんの中の温度は体表面の温度より低いほうがいいのです。
上記への対策として電気製品はタイマー機能で調節が可能ですし、お湯を入れる湯たんぽであれば自然に温度が下がるため理にかなっていることをを改めて感じました。
寒さに向かう時期ですので、良い睡眠のために上記を留め置きいただければと思います。