次の記事を読みました。
記事には、肥満が睡眠時無呼吸症候群につながるケースについて次が書かれていました。
特に肥満の中年男性に多く発症します。「10秒以上続く無呼吸・低呼吸が1時間に平均5回以上」「いびき」などが主な症状で夜間の睡眠が妨げられます。結果的に、睡眠の質が下がり、昼間の活動中に猛烈な眠気に襲われるようになります。
そして、次が続いていました。
肥満が原因でのどに脂肪が沈着し、上気道が狭くなりやすくなります。さらに、横になって寝ると、のど周辺の筋肉が緩んで圧縮されてしまうので、空気の通りは悪くなります。個人の骨格なども関係するのですが、肥満が進むとSASになりやすいだけでなく、重症度も上がります。やせ形の人の場合、重症SASの割合は20%強ですが、II度肥満(BMI30~35未満)で約60%、IV度肥満(同40以上)になると、80%以上が重症SASであるというデータがあります。
睡眠時無呼吸症候群は睡眠中の現象のため本人に自覚がない場合も多く、半数が家族等自分以外の人の指摘で受診することが記事にも書かれています。
医療機関受診の目安として、記事に登場する睡眠総合ケアクリニック代々木副院長の中山秀章さん(東京医科大教授)がつぎのように述べていました。
私は、患者さんに対し、「どんなことに困って、ここに来たのですか」と尋ねます。たとえば車の運転中に眠くなる人は、命に関わることなので、すぐに対処が必要です。そのほか、誰かと1対1で話しているときに眠くなったり、学生だったら試験中に眠くなったりするのであれば、明らかにおかしい。絶対に寝ちゃいけない状況で眠くなるかどうかは、疾患を疑う基準の一つになると考えています。
急に眠気が生じたり等にお心当りがおありの場合は、ためらわずに受診されることをお勧めしたいと思います。