次の記事を読みました。

大腸がん手術の後、食物繊維豊富な海藻を多く食べると、便が出なくなった…どうして? | ヨミドクター(読売新聞)
大腸がんが見つかっても粘膜にとどまる早期なら、内視鏡を使って取り除くことができます。しかし、少し進んでいると大腸を切除する手術が必要になり、その後に切除してつないだ部位が狭くなってしまうことがあります。大腸がんが見つかってショックを受けた男...
私も大腸にポリープができやすいため定期的に大腸内視鏡検査を受けているので、上記事は関心を持って読みました。
記事に登場するFさんは、大腸がん手術5か月後にそれまで順調だった便通が滞るようになって受診し、大腸狭窄の診断で肛門から拡張バルーンという器具を挿入して狭くなったところを風船で広げる手術を受けて不調は解決したと書かれていました。
Fさんは大腸がんになったことで食生活を見直し、食物繊維を多く摂ることを心掛けていたそうで、便秘がちになる前には海藻サラダを多く摂っていたそうです。
これに対し、記事の筆者である消化器内科医は次のように述べていました。
海藻サラダは食物繊維が多いので良いのですが、よくかまないで食べると、未消化で便の量が増え、手術で大腸が狭くなっていると通過障害を起こす可能性があります。ほかにも、キノコ類やこんにゃくを多量にとったり、玄米をよくかまずに食べたりすると、通過障害を起こしやすいです。
私の患者さんで、鍋物に入れた春菊を軽くゆがいて多量に食べて、消化不良で茎が詰まってしまった方がいます。内視鏡を使って一本ずつ取り除きました。食物繊維が体にいいからと、よくかまないで多量に食べるのは便秘気味の方も注意が必要です。
私も便秘にならないように食物繊維を多く摂ることを心掛けていて、最近ではキノコ類や野沢菜を毎日摂っているため、摂りすぎには注意しなければと思いました。

食物繊維の摂りすぎについては以前に次の投稿をしていますので、皆様にもお気をつけいただければと思います。