２日前のことです。
店の定休日でしたので、いつもより遠出して買い物から帰る途中、「お久しぶりです」と声をかけられました。
振り返ると一人の高齢男性が立っていて、その男性は「痩せちゃったから誰だかわからないでしょ」と言いました。
そして、「がんで入院して痩せてしまって、皆に誰だかわからないと言われるんですよ」と続けて言いました。
ここまで言われても、私にはどなたかが思い出せませんでした。
私は戸惑ってしまいました。マスクをしていても痩せたとしても、名前がすぐに思い浮かばなかったとしても、知人かどうかが分からなかったことは今まで一度も無かったためです。
すると男性は、「女房が岐阜に出かけたんだけど、財布持って行ってしまって、お粥を買いたいんだけど200円貸してもらえませんか」と言ったのです。
これを聞いて私は知人ではないと判断し、「ごめんなさい、今はカードしか持っていないので」とすぐにその場を離れました。
その5分後くらいに西友の前で再びその男性を見かけましたが、男性は私に気づかないようでした。
お金を持っていなければ西友に来ないでしょうし、騙せそうな人を探していたのでしょうか。
帰宅してからも考えましたが、どう考えても知人とは思えませんでした。
「交番で貸してもらえるかもしれないですよ」と返答すれば良かったかのかなぁ、とも思ったり。
99％知人ではないと思いつつも、「もしかしたら」という思いを消し去ることができずにいます