次の記事を読みました。
近年、メディアでも取り上げられていますので、帯状疱疹という湿疹をご存じの方も多いと思います。
帯状疱疹の原因となるのは水ぼうそうと同じウィルスで、記事には次の説明が書かれていました。
水ぼうそうと同じウイルスが原因です。幼少期にかかったウイルスは、治った後も消えず、背骨に近い「神経節」という神経に集まって潜んでいます。加齢や疲労、ストレスなどで免疫の力が落ちると活発になり、神経節から出て増殖し、帯状疱疹を発症させます。
症状としては、次のように書かれています。
帯状疱疹は、最初はピリピリとした痛みがおなかや胸、背中などに出て、数日後に水ぶくれを伴う赤い発疹が帯状にできます。痛みは徐々に強まり、激しい痛みになることもあります。
5年前の年末、主人がお尻に湿疹が出来たと言い、湿疹の軟膏を使い始めました。
本人が普通の湿疹だと言うので、私も確認せずに湿疹の軟膏を渡し、そのまま新年になってしまいました。
そして、1月2日、私が実家に出掛ける支度をしていて、ふと気になって主人に湿疹の様子を聞いたところ、痒みが治らないと言うので、私はこの時初めて主人のお尻にできた湿疹を確認したのです。
すると、その湿疹にはところどころに水膨れがあったため、私は帯状疱疹を疑いました。
帯状疱疹であれば迅速な治療が必要だと思ったため、その日の予定をキャンセルし、ネットでお正月に開業している皮膚科クリニックを探して主人を連れて行きました。
診断はやはり帯状疱疹でした。場所がお尻で本人も目視できなかったこと、痛みの自覚が無かったこと、年末年始で近所の皮膚科が休業だったこと等で受診が遅れてしまい、酷くはないですが帯状疱疹後神経痛が残ってしまいました。
でも、「たいしたことはない」と受診をしり込みする主人を説き伏せて無理やり休日診療の皮膚科へ連れて行って良かったと思います。
なぜなら、帯状疱疹は治療が遅れた場合に合併症や強い後遺症が出る可能性があるためです。
記事には子育て世代に帯状疱疹が増えていることが書かれ、その理由として次が書かれていました。
20~40歳代の子育て世代の発症です。乳幼児対象の水ぼうそうワクチンが14年に定期接種化され、子どもの水ぼうそうは激減しました。その結果、水ぼうそうの子と接触して免疫を活性化させる機会が減り、子育て世代の発症が増えたのです。
高齢者では3人に1人が発症するとされていて、記事にも書かれていますが、50歳以上を対象としたワクチンも紹介されています。
効果的なのは帯状疱疹のワクチンで、2種類あります。発症予防効果や持続期間、副反応の頻度や費用が異なり、一概にどちらがよいとは言えません。接種の対象は、主に50歳以上です。希望する場合はかかりつけ医に相談しましょう。
子育て世代の方々はワクチン接種の対象になっていないため、くれぐれもお気を付けいただきたいと思います。