ある事件の記事に、ヘリコプターペアレントという言葉が書かれていました。
多くのメディアで取り上げられた事件でしたので、ご存じの方もいらっしゃると思います。
ヘリコプターペアレントについて、私はある程度は察しがついたのですが、どこから生まれた言葉なのかが気になってネット検索したところ、次のページにわかりやすい説明がありました。
上記事に次が書かれていました。
「ヘリコプターペアレント」とは、ヘリコプターがホバリングするように子どもを見張り、子どものやることに必要以上に関わり続ける親のこと。アメリカで生まれた言葉で、過保護や過干渉と同じ意味で使われることが多いです。
記事には、ヘリコプターペアレントによって育てられた子どもの問題点が書かれていました。
①1人で問題解決ができない
困難や失敗を経験していないため、1人で問題解決ができなくなります。その結果、周りに依存してしまったり、問題を放置してしまったりする可能性が出てくるのです。
②自分を好きになれない
ヘリコプターペアレントは、子どもが失敗しないように先回りします。つまり、子どもの行動が制限されるということ。「それはダメ」「危ないからこっちにしよう」など、やろうとしていることや考えを否定されることも多くなります。親の希望と違う行動を取れば、責められたり叱られたりすることも増えるでしょう。
そういったことが繰り返されると、自己肯定感が低くなります。自分のやることや考えることに自信が持てず、自分自身を嫌いになってしまうのです。
③ネガティブ思考
自己肯定感が低いというのは、ネガティブ思考にもつながります。
④精神的に不安定になりやすい
自分のことが好きになれず、ネガティブ思考になると、心は不安定になります。「ダメ」「いけない」など、否定的な言葉に触れる機会が多くなれば、気持ちも落ち込むはず。行動や考えを否定されているだけなのに、自分自身を否定されたような気分になってきます。
記事は次の文面で終わっていましたが、ヘリコプターペアレントという言葉を通して親子の関係には加減が大切ということを改めて考えさせられた思いがしました。
子どもが安心して生活し、成長していくためには、親の力が不可欠です。見守るだけでなく、手を出したり、先回りしたりすることもたくさんあるでしょう。大事なのは、その「加減」です。必要以上に干渉したり行動を制限したりするのは、ちょっと行き過ぎ。年齢に合っていない保護をするのも同様です。
子どもの成長を見守り、自立していくための手助けをするのが子育て。生活面での自立も必要なことですが、精神面での自立も大事です。自分の行動は、本当に子どものためになっているのか……。今と、そして将来のことを考えながら、子育てをしていきたいですね。