私自身も肺がん検診で要検査になることがあるため、次の記事は関心を持って読みました。
記事の冒頭に次が書かれていました。
年間死亡者数が7万5585人(男性5万3247人、女性2万2338人/2020年国立がん研究センターがん統計)と、がんのなかで最も亡くなる人が多いのが肺がんです。
私は女性のがん死亡第一位は大腸がんと記憶していたため、ネット検索したところ、次のページから肺がん死は男女の合計で一位だと知りました。
記事にも次のように書かれていますが、肺がんの一種である「腺がん」は喫煙習慣のない人でもなるがんです。
この最も多い腺がんは、喫煙の習慣がない人でもなるがんです。肺がんといえば、「長年の喫煙」が原因だと考える人も多いと思いますが、喫煙の影響が非常に大きいのは扁平上皮がんと小細胞がんです。腺がんも喫煙がリスクになりますが、喫煙の習慣のない若い女性にも起こることが多いのが特徴です。その原因はよくわかっていません。たばこを吸わないから肺がんにならないというわけではないのです。
肺がんは厄介なことに初期に自覚症状がないため、発見が遅れることがあります。そのために検診が勧められますが、検診については次が書かれていました。
肺がんは早期では自覚症状があまりなく、せきやたん程度では、風邪や他の呼吸器の病気と思ってしまうこともしばしば。通常の自治体などの検診では胸部X線が主流ですが、渡辺医師は「胸部CT検査」を受けることを勧めます。
「CT検査によって、早期の肺がん、特にたばこを吸わない若い女性で、腺がんが多く発見されています。0期のすりガラス陰影を見つけるのは胸部X線では難しいです」
記事には治療の進歩が書かれていて、私はそれに少しホッとしたのですが、現状では発見時に手術ができるのは40%であり、肺がんを根治に導くための大前提は早期発見のための検診が重要であることが述べられていました。
薬の進歩により、肺がんは昔のように死ぬ病気ではなくなりつつあります。たばこを吸わない人であれば、年に1回CTを撮っていれば手遅れの肺がんが見つかることはありません。40歳を過ぎたら、一度CTを撮ってみてはいかがでしょう