元旦に起きた能登半島地震では、液状化も大きな被害をもたらしていることを多くのメディアが報じています。
液状化についてメカニズムが知りたくて検索したところ、次のページにわかりやすい説明ががありました。
上ページでは、液状化しやすい地盤の要因として次の3つを挙げています。
1)緩い砂地盤:海岸や河口付近、埋立地、河川の扇状地などで多くみられます。地盤の硬さを示すN値が20以下で、土の粒子の大きさが0.03mm~0.5mmの砂地盤です。(N値とは、地盤に差し込んだ杭に、所定の方法で重りを落下させ、一定の深さに打ち込むために必要な落下回数で、地盤の硬さを示します。N値が大きいほど地盤は硬くなります。)
2)地下水の位置:地下水位が地表面から10m以内で、地下水位が浅いほど液状化が起こりやすくなります。(ただし戸建て住宅は軽いため、地下水位が地表面から3mより深ければ、液状化の発生による建物自体の被害は生じにくいと考えられます。)
3)大きな地震の揺れ:震度5以上といわれています。揺れている時間が長くなると被害が大きくなる傾向にあります。(東日本大震災では、震度5を記録した地域で大規模な液状化が発生しました。揺れの長さはマグニチュードに比例するので、マグニチュードの大きな地震では揺れる時間が長くなり、液状化が発生する可能性が高くなります。また、揺れの時間が長い場合は、震度4でも液状化する可能性があります。)
そして、上ページには液状化対策も記されていました。
しかしながら、それ等の多くは新設建造時の対応であり、既存の建物に適応される対策であっても被害が大きい場合には難しいように思いました。
前記の記事にありましたが、液状化の被害に遭った住民の方々からは「家を取り壊すしかなく、先が全く見えない」との声も出ているそうです。
記事に登場する防災科学技術研究所(茨城県つくば市)の先名重樹・主任専門研究員は「地盤が砂を多く含むうえ、揺れる時間が長かったことなどが影響した可能性がある。震源から遠い地域でも注意が必要」と指摘したと書かれていました。
被害に遭われた方々には心よりお見舞い申し上げると共に、少しでも早く明るい光りが見えるよう祈らせていただきたいと思いました。
皆様にも、お住まいの地域の自治体のホームページなどで液状化ハザードマップを確認なさることをお勧めしたいと思います。