世界的流行のはしか

昨日、都内に住む5歳未満の男児が麻疹(はしか)に感染したとの報道がありましたが、見聞きした方もいらっしゃるでしょうか。都内での麻疹の確認は、今年になって3人目だそうです。

私はその報道を知った直後でしたので、次の記事を関心を持って読みました。

世界的流行のはしか、自分と周囲を守るために知っておくべきこと | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)
はしか(麻疹)が世界中で猛威を振るっている。重篤な合併症を引き起こすことがあり、場合によっては死に至るはしかは、感染力も非常に強く、ウイルスに感染拡大の隙を少しでも与えてしまえば一気に広がりかねない。米国でも最近、複数の「ホットスポット(感...

1人の感染が多くのメディアに取り上げられ、はしかの流行が懸念される理由について、記事には次のように書かれていました。

数十年前に効果的なワクチンが開発されてから、多くの先進国ははしかの抑え込みに成功している。そのため、はしかは発疹や鼻水、発熱を引き起こすだけの良性の病気と思われているかもしれない。だが、残念ながらそうではない。
はしかは、子どもがかかると1000人あたり1~3人の割合で死亡したり脳に損傷を負ったりする。また、妊娠中の女性のほか、臓器移植を受けた人、がん患者、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)感染者、免疫抑制剤を必要とするその他の病気の患者など、免疫機能の低下した人も、深刻な結果につながるおそれがある。

そして、次が書かれていました。

はしか患者の増加にはいくつかの要因がある。まず、そもそもはしかウイルスはウイルスのなかで最も感染力が強いことがある。感染者1人が何人にうつすかを示す「基本再生産数(R0)」は、はしかでは12~18に達する。これだけ感染が広がりやすいと、状況がすぐに制御不能に陥りかねないのは容易に想像できるだろう。

2つ目は、はしかは感染力が非常に強いために、感染拡大を制御するには集団免疫率もきわめて高い水準、最低でも95%に保つ必要があることだ。免疫は自然感染かワクチン接種を通じて獲得される。

非常に感染力が強いはしかを予防するには、ワクチンが最も効果的であると記事の筆者は述べています。

自分や大切にしている人たちをはしかから守るには、免疫を持っていない成人がワクチンを接種したり、子どもを推奨されるスケジュールどおりに予防接種を受けさせたりすること以上に、簡単で効果的な方法はない。

私が子どもの頃にはワクチンが開発されていませんでしたから、多くの子供は感染によって免疫を得ていたのだと思います。

私も幼いころに感染したので、その免疫がまだ有効であることを願いたいです。

皆様も麻疹を軽視なさいませんよう、免疫を持っていない方にはワクチン接種をお勧めしたいと思います。

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