高齢者への心臓マッサージで肋骨骨折等の合併症の報告がありますから、子供への心臓マッサージは難しいのではないかと思っていたため、次の記事は関心を持って読みました。
記事に次が書かれていました。
病院の外で心臓が不意に停止してしまう「院外心停止」のうち、一般市民に目撃されたケースは日本で年間約2万8000人いるとされています 。突然、倒れてしまった場合、そのままでは血液の循環が止まり、脳に酸素が行き渡らなくなります。その結果、脳に深刻なダメージが生じ、最悪の場合、命を落としてしまいます。実際、心肺蘇生を施されなかった場合の1か月後の生存率は6.6%と非常に低いです 。しかし、心停止の瞬間に周囲の人がすぐに心肺蘇生法を実施すれば、生存率は2倍以上高まることが分かっています 。CPRは血液を循環させることで脳を守り、医療機関に到着するまでの時間を稼ぐ非常に重要な技術です 。
記事には小学生の時から心肺蘇生法を学ぶことが将来の緊急時に非常に有益であることが説かれていて、その課題についても書かれていました。
小学生に心肺蘇生法を教える上での課題もあります。効果的な胸骨圧迫(心臓マッサージ)を行うためには、約45キロの体重が必要とされると言われています 。これは13歳以上に相当し、この体重に達していない小学生は十分な深さの胸骨圧迫を行うのが難しいという意見があります。日本で行われた教師へのアンケート調査では、ほとんどの教師がCPRトレーニングを始める適切な年齢を、小学校高学年から中学生と考えていました。
記事ではAEDについても書かれていて、小学館の雑誌「幼稚園」の今年10・11月号の付録に「おやこで! AEDたいけんセット」という紙のAEDの模型工作キットが付いていたことにも触れていました。
この付録については以前TVのニュースで報じていたため私は知っていたのですが、その時、親子で学べる点が素晴らしいと私も思いました。
記事の最後に次が書かれていましたが、緊急事態はいつ誰に起こるかわからないですから、CRPやAEDの使い方には誰もが関心を持って取り組むことが大切だと改めて思いました。
心停止や緊急事態は、いつ誰に起こるかわかりませんが、CPRやAEDの使い方を学ぶことで、大切な命を救える可能性があります。そして保護者だけでなく小学生や中学生といった若い世代もCPRを学び、その知識が地域に広まることが重要です。地域で小中学校とも連携し、取り組みを進めていくことは社会全体の安全にもつながると信じています。