店が定休の日曜午前中は、その週に必要な食材等を買うために近隣を歩いて回ることが多く、そのルート中にいくつかの発達障害支援教室が開かれています。
どの教室も、この1~2年の間にできたようです。
その中の一つが↓なのですが、昨日の午前10時少し過ぎたあたりに通った際の光景に胸がひどく痛みました。

その教室の前にはお母さんらしき女性とお父さんらしき男性、そして2~3歳くらいのベビーカーに乗せられた男の子がいました。
その場所を通る10メートルくらい前から男の子の泣き声が聞こえていたのですが、通り過ぎた際にお母さんらしき女性の「うるさい! 騒ぐのを止めなさい!」と大声で怒鳴るような声が聞こえました。
そして、バシッという叩くような音がしたのです。
私はその音に驚きましたが、為すすべもなく振り返ることもできずに通り過ぎるしかありませんでした。
男の子の泣きかたは「えーん」とか「わーん」ではなく、意思が通らないもどかしさや怒りから発せられたような「ギャー」という音に聞こえました。

一緒にいた父親らしき男性は無言だったのか、私には何も聞こえませんでした。
日曜の商店街でしたから人通りも多く、その中でヒステリックに子供を叱り、挙句の果てには叩くという最悪の対応をしたお母さんに、道行く人たちは何を思ったでしょうか。
私はお母さんを責められないと思い、もしかしたらお父さんは育児に消極的で、24時間発達障害の男の子の世話をしているお母さんは心身ともに限界だったのではないか、などと勝手に想像しました。
上記のように思ったのは、一昨日の朝に↓の記事を読んだことが影響しているのかもしれません。

上記事の末尾で、精神科医である筆者は次のように述べています。
相手が変わってくれれば問題は解決するかもしれませんが、それは容易なことではありません。しかし、自分を変えることはできます。新しいことに挑戦する、自分の心の持ちようを変える、今までの自分の言動を省みて改められるところは直す、相手に期待するのをやめる――といったことを実践することで、気持ちが楽になることがあります。B子さんは、保育士の資格を生かして働き始めたことで、夫や子どもとの葛藤を乗り越える糸口を見いだしつつあります。
もちろん、自分の力だけで、最善の方向性を見つけられない場合も少なくありません。そうした時は、友人でも、精神科医でも構いません。誰かにつらい気持ちをはき出し、暗闇の中から光を見つけ出してほしいと思います。
昨日のお母さんにも、暗闇の中から光が見つかることを願わずにはいられません。