高齢者の居眠り

次の記事を読みました。

リタイア世代の居眠りは認知症のサイン?…脳と睡眠の深い関係 | ヨミドクター(読売新聞)
こんにちは。精神科医で睡眠専門医の三島和夫です。睡眠と健康に関する皆さんからのご質問に科学的見地からビシバシお答えします。今回のテーマはリタイア世代の眠気です。年を取ると日中の居眠り(昼寝)が増えるイメージがありますね。「夜の眠りが浅いから...

私も高齢者ですから関心を持って読み始めると、まず次が書かれていました。

リタイア世代の高齢者が昼間にうたた寝をしている姿をしばしば見かけます。ある調査によれば、高齢者は少なくとも2、3日に1回、30~40分以上の昼寝を取るそうです。長い昼寝までしなくても、ソファなどでうとうとしてしまうことは珍しくありません。

そして、記事の中ほどから気になる内容が書かれていました。

最近、米国ハーバード大学やカリフォルニア大学の研究グループの調査によって、このような原因不明の眠気は認知症の初期症状の可能性があると明らかになりました。

さらに次が書かれていました。

認知症のない高齢者を長年にわたり追跡調査した研究では、毎日昼寝をする人、昼寝時間の長い人は、そうでない人に比べて、その後に認知症を発症しやすいことも分かりました。このことも、認知症になる方では発症前の段階から覚醒系神経核がダメージを受けていることを示唆しています。つまり、原因不明の日中の強い眠気は、認知症の早期兆候(サイン)の可能性があるのです。

実は昨年の秋頃から夕方に急に眠気が出るようになり、私は睡眠が平均5~6時間のため高齢者としては睡眠が足りてないのかもしれないと思っていたのですが、上記を読んで不安が生じました。

精神科医である記事の筆者は末尾に次のように述べていますので、私も睡眠時間をもう少し取るようにして、その際の眠気がどうなるか様子を見ようと思いました。

勘違いをしてほしくないのは、「昼寝をすると認知症になる」ということではありません。その逆で、認知症のリスクがある人は、昼寝をしたくないのに眠気が強くてあらがえないということです。昼寝が認知症の原因ではないのです。

したがって、昼寝を我慢しても認知症のリスクが軽くなるわけではありません。冒頭にも書きましたが、眠気の原因は様々です。強い眠気で困っている場合には睡眠医療の専門医に相談することをお勧めします。

昼寝が習慣になっている高齢者の方々にはご一読をお勧めしたいと思います。

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