気力減退とセロトニン

次の記事を読みました。

ユーチューブにはまった46歳男性課長 仕事への意欲がなくなったのはなぜ?…カギを握る「セロトニン」 | ヨミドクター(読売新聞)
勤務先で行われる「ストレスチェック」で「高ストレス状態」と判定され、産業医面談を希望する中高年社員が増加しています。適応障害やうつ病につながる心配がある方もいますが、「疲れやすく気力が衰えた」「仕事がはかどらない」といった日常的な不調が目に...

記事には、46歳の男性会社員がユーチューブにはまって夜更かしが続き、意欲が減退するようになったことを産業医に相談した事例が書かれていました。

産業医は男性社員の状況について神経伝達物質の一つであるセロトニンの関与があることを述べ、そのセロトニンは心の安定を保つ物質であり、「幸せホルモン」とも言われること、ストレスを和らげたりリラックスさせたりする働きがあることを説明しています。

そして、セロトニンが夜になるとメラトニンに変化し、メラトニンによって良い睡眠が得られると述べています。

男性会社員の場合は、セロトニンの分泌が減少することでメラトニンも減少し、睡眠の質が低下したことで意欲の減退につながったことから、産業医は生活リズムの改善をアドバイスしました。

6時半にキッチリ起床しましょう。太陽の光を浴び、家の周辺を歩く。食べ物をよく噛み、咀嚼そしゃく することです。生活のリズムを整えることです。

生活リズムの改善をして一週間、男性会社員は気力が戻ったことを産業医に告げたそうです。

この事例は会社員のケースですが、夜更かしによって生活リズムが崩れ、気力が減退したり疲れやすくなっている学生さんもいらっしゃるのではないかと思います。

気力の減退すべてが生活リズムの改善によって回復するとは限らないとは思いますが、まずは生活リズムを整えることはどのような場合であっても大切ですので、記事のような事例もあることを皆様にもご記憶いただければと思います。

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