「肥満」より「やせ」に注意

極度に痩せている私は、次のタイトルにドキッとさせられて読み始めました。

シニアは「肥満」より「やせ」に注意 「健診の高い数値も、必ずしも一律に下げる必要はない」と専門家 | AERA dot. (アエラドット)
人生100年時代、自立した生活を長く送るためには、要介護状態になるのを避ける、できるだけ遅らせることが大切です。そのひとつのカギは、立ち上がる時や転倒の防止に必要な「脚筋力」にあります。本連載では…

読み終えて、内容は想定内でしたのでホッとした次第です

記事は、まず肥満について書かれています。

実際のところ、高齢者でどのくらい肥満の人がいるのかというと、国民健康・栄養調査報告(2019年)のデータによれば、男女ともに高齢者の3~4人に1人が肥満(体格指数:BMI 25以上)に該当しています。男女別の各年代の肥満の割合は、男性の60~69歳で35.4%、70歳以上で28.5%、女性の60~69歳で28.1%、70歳以上で26.4%となっています。

肥満が問題になる理由については、次が書かれていました。

「肥満」は、高血圧や糖尿病などの生活習慣病の発症や、関節への負担の増加による変形性関節症などにつながるため、高齢者にとってもやはり大敵です。

そして、次が書かれていました。

一般に、高齢期に入ると身長が縮む一方、心臓や腎臓の機能が低下してからだがむくみやすくなり、体重が増えてBMIが高くなります。そして高齢者の場合、BMIが高くなっても、それが必ずしも死亡リスクにつながるとは限りません。むしろ体重が減少すると免疫力が下がり、がんや心不全、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、感染症などになるリスクが高くなることも考えられるのです。高齢者では、少し太っているくらいのほうが、死亡率が低くなることが知られています。

次に、記事は筋力の衰えによるフレイルの問題に移行してゆきます。

 高齢期に入ったら年齢が上がるごとにメタボよりもフレイルへの対策がより重要さを増していきます。高齢期前半までのメタボ対策ではBMIが参考になりますが、フレイル対策がより重要になってくる高齢期後半では、BMIを見るだけでは十分ではありません。

フレイルについては次のページにわかりやすく書かれていますが、フレイルに陥らないことが寝たきりを防ぐとして、近年はフレイルへの注意喚起が多くされるようになりました。

フレイルについて
フレイルとは、加齢や疾患によって身体的・精神的なさまざまな機能が徐々に衰え、心身のストレスに脆弱(ぜいじゃく)になった状態のことです。特に高齢者は、糖尿病や高血圧、骨粗しょう症などの慢性疾患、がんなどさまざまな病気を抱えているケースが...

前記事に登場する筑波大学名誉教授の田中喜代次さんが、次のアドバイスを述べています。

大事なポイントは、体重やBMIよりも『高齢期にいかに筋肉を減らさないようにするか』にあります。高齢者が無理にやせようとして偏った食事制限をすれば、栄養不足から筋肉が細くなり、抵抗力が低下して、かえって健康を損なう危険性が高まります。筋肉の衰えを防ぐためには、適度な筋力トレーニングやウォーキングなどの運動とあわせて、たんぱく質が豊富なバランスの良い食事を取ることが大切です。

私はふくよかなおばあさんになりたいと願っているのですが、容易に実現しない今は、せめてたんぱく質の摂取とウォーキングや柔軟運動などでフレイルに陥らないように努力しようと思いました。

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