次の記事を読みました。
心の病は食事で改善できる? 精神栄養学の第一人者が語る「最強の食事術」(全文) | デイリー新潮
息苦しい世の中である。外出は憚(はばか)られ、人とのコミュニケーションすらままならない。…
上記事に次の数字がありました。
例えば、メタボリック症候群はうつ病のリスクを1・5倍に高め、逆にうつ病もメタボリック症候群のリスクを1・5倍に高める双方向性の関係にあると報告されています。
また、脂肪酸についても触れています。
例えば肉の脂に含まれているn−6系脂肪酸のアラキドン酸由来の物質は血液を凝固させ、炎症の一因となる。逆に、魚の脂に含まれているn−3系不飽和脂肪酸のEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)は炎症を抑える効果があります。
n−6系とn−3系の摂取比率は4対1が理想とされていますが、「肉食化」が進んでいる現代の食生活では、どんどんn−6系の割合が増えていて、血液がドロドロになり、炎症が起こりやすくなっています。そして、炎症を引き起こすIL−6などの“サイトカイン”と呼ばれる物質が血液を通じて脳に運ばれ、脳が炎症を起こしている状態がうつ病なのです。
脂肪酸の次には「脳腸相関」について書かれています。
ビフィズス菌などの善玉菌は腸の壁のバリア機能を向上させますが、われわれが行った研究では、便に含まれるビフィズス菌の数は健康な人の方がうつ病の人より多いことが見出されました。もう一つの善玉菌である乳酸桿菌の数も同様でした。
そして食事についてでは、日本人の「不健康食度」は増加していることが指摘されています。
最後は次の文面で終わっていましたが、改めて「医食同源」の大切さを考えさせられた記事でした。
うつ病と栄養の関係が明らかになってきた現代こそ、古(いにしえ)からの「医食同源」の教えを実践するべき時なのではないでしょうか。