今朝、次のタイトルが目に留まり、義父母も実家の両親も亡くなった際には火葬まで1週間程度待たなくてはならなかったことを思い出しました。
義父母は二人共お正月に亡くなり、実家の両親は二人共8月のお盆の期間に亡くなりましたので、時期的に火葬場が混んだことが理由で、私たち遺族は待たなければなりませんでした。
上記事のタイトルが目に入った際も、私は「お盆が終わってまだ混んでるのね」と思ったのです。
しかし、読み始めてみると、私が思った理由が原因ではなく「火葬待ち」が生じていることを知りました。
記事の冒頭に次が書かれていました。
高齢化に伴う死者数の増加で、遺体を長期間火葬できない「火葬待ち」が問題になっている。業界団体が今年6月に発表した初の全国調査では、6~8日間の火葬待ちが全国で生じている実態が浮き彫りとなった。火葬を待つ間に、遺族には心理的・金銭的な負担がのしかかっている。
実家の両親は暑い時期だったため、葬儀を取り仕切った義弟は葬儀屋さんに遺体安置(冷蔵)を頼みました。
義父母の場合は寒い時期だったため、二人共(亡くなった年は異なります)自宅に遺体を安置し、葬儀屋さんが毎日ドライアイスを入れに来ていました。
そして、その間、たくさんの方が弔問に来てくださいました。その方たちに対応する主人と私はたいへんでしたが、火葬待ちの期間が長かった分、亡くなった義父母へのお別れが出来たように思います。
そうは言っても、当時は自宅に遺体が安置されていることへの精神的負担は大きかったです。何かをずっと引きずっているような、重苦しい日々でした。
記事には、火葬場の増設は容易ではないことが書かれていました。
また、40年代には国内の死者数はピークアウトするため、新設を検討する自治体は少ないそうです。
記事から察するに火葬待ちはしばらく解消されないようですから、記事の末尾に書かれているように弔い方を考え直す必要があるのではないかと私も思いました。
調査を行った全日本墓園協会の横田睦・主管研究員は、「火葬場の増設は容易でない。縁起が悪いと避けられてきた友引の日に火葬を行ったり、空いている時に先に火葬を済ませたりするなど、社会全体で弔い方を考え直す必要がある」と指摘している。