次の記事を読み、数年前に亡くなった友人のことを思い出しました。
その友人は、大学を卒業してすぐに結婚しました。
夫となったのは、大学時代から付き合っていた同い年の人でした。
その人の地元が名古屋で、そちらで教師となったため、彼女も嫁いでからは名古屋で暮らしていました。
彼女とは名古屋に行ってから疎遠になっていたのですが、2016年の1月のある日、驚くような内容の手紙が届いたのです。
その手紙には、離婚して東京に戻っていること、離婚後にATLを発症して東京に戻ってからは東京医科大学病院に通院していることなどが書かれていました、
息子さんが二人いると人づてに聞いていたので、順風満帆な結婚生活を送っているとばかり思っていた私は手紙の内容にひどく驚き、ATLについて詳しくなかったため、どのような病気なのかを調べてみました。
そして、ATLとは成人T細胞白血病・リンパ腫のことで、予後も厳しいことを知りました。
私はすぐに手紙を送り、その後はメールでのやり取りが続きました。
そして2016年の夏、彼女の息子さんから彼女が亡くなったことを知らせる電話がありました。
息子さんは彼女のパソコンの履歴から私とのメールを知り、連絡してくれたそうです。
彼女は体の調子が良いときに私と会いたいとメールに書いていましたが、それが叶わずに亡くなってしまいました。
彼女の熟年離婚は、嫁として耐えて我慢し続け、ご主人の定年退職を待って離婚の希望を告げたことがメールの内容から察せられました。
そして、離婚して新し出発を始めようとした矢先にATLを発症したことも知りました。
私とのメールのやり取りを始めて、6か月後に彼女は亡くなってしまいました。
今朝、上記事を読み、彼女のことが頭に浮かび、「あちらの世界では少しはのんびりできているのかしら」などと思いを馳せています。