次の記事を読みました。
記事のタイトルが目に入った時、糖質が多い菓子パンと比較していることに違和感を感じましたが、私も以前から市販の野菜ジュースに思うところがあったため記事を読み始めました。
記事の冒頭に次が書かれていました。
「×種類の野菜が取れる」「1日分のビタミンがとれる」などと謳っている商品があるが、必ずしもその栄養素がきちんと吸収され、体に良い効果を発揮するとは限らない。
理由は大きく2つある。1つ目は、製造工程で栄養素が減る可能性や、重要な栄養素が壊れてしまうこと。2つ目は、栄養素の破壊によって糖分の吸収効率が高まり、飲めば飲むほど糖尿病などの発症リスクを高めてしまうことだ。
私はこのような類の記事の場合は筆者のプロフィールを確認することにしているのですが、記事の筆者は笹井恵里子さんというフリーランスのジャーナリストで、プロフィールには健康に関する著書が数冊紹介されていました。
また、記事には昭和大学医学部の山岸昌一教授が登場して、野菜や果物の健康に及ぼす効果などを述べています。
この記事を読み、私は市販の野菜ジュースの栄養成分が気になったため、製品1本当たり、厚生労働省が推奨する1日の野菜摂取量350g分を使用し、野菜350g分の主栄養成分がバランスよく摂れる野菜汁100%飲料 と宣伝されている野菜ジュースのページを確認してみました。
上ページによると、野菜350g分を使用したジュースに含まれる食物繊維総量 0.8~2.9gとあります。
ちなみに、食物繊維の1日の摂取目標量も確認してみました。
上ページには次のように書かれていました。
生活習慣病の発症予防の観点から考えると、成人では、食物繊維を一日24g以上、できれば1,000㎉あたり14g以上摂取するのが理想とされています。しかし、令和元年国民健康・栄養調査によると、実際の食品群別摂取量は18.4gで、食品群別に摂取量の内訳をみると、穀類からの摂取量が最も多く、次いで野菜類、いも類、豆類と果実類でした。
日本人の食事摂取基準(2020年版)では、目標量として男性18~64歳は一日に21g以上、65歳以上は20g以上、女性18~64歳は一日に18g以上、65歳以上は17g以上と設定されています.
食物繊維に関しても、野菜350g分を使用したジュースでは全く足りないことはご理解いただけると思います。
私は野菜ジュースが悪者だとは思っていませんし、食事の補助として利用するなら便利な食品だと思っているのですが、野菜ジュースを飲んでいるから野菜は足りていると思うのは危険だと考えています。
確かに毎日の食事でたくさんの野菜を摂取することはたいへんですが、私は噛むことも大切だと考えていますし、良いウンチを出すためにも、ジュースではなく煮たり蒸したりして野菜を摂る努力をこれからも続けるつもりです。
忙しい方には買い物や調理も難しいとは思いますので、外食では野菜が多いメニューを選択なさり、野菜ジュースも適宜利用なさるのが良いのではないかと私は思います。